Story 19

 

キャンサーの最初の対戦相手は?

デルフィヌス「アタシと勝負だよ! ざぶーん!」

海豚座のデルフィヌス。

イルカみたいな女の子。

試合開始早々突撃してくるデルフィヌス。

大気中の水分を操って空中を「泳ぐ」ことができるようだ。

キャンサーの泡攻撃もそらされてしまう。

互いに攻撃をかわしあう中、デルフィヌスが勝負に出る。

デルフィヌス「くらえ必殺! ドルフィンアターック!!」

宙高く飛び上がり、キャンサーめがけて回転アタック。

そのまま甲羅のトゲにブスリ。

キャンサーまずは一勝。

 

2戦目の相手は怪しい仮面をかぶった男。

葉っぱのマントを羽織った彼の名は、インディアン座のインダス。

インダス「一族の末裔としての誇りをかけて!」

試合開始とともに仕掛けようとするキャンサーだったが、

インダス「いでよ、我が兵士たち!」

そう叫ぶと、場外の土が盛り上がりはじめる。

盛り上がった土は人型になったかと思うと、次々とフィールド上へ乗り込んできた。

キャンサー「な、なにこれ…。」

インダス「私が生み出した泥人形の兵士たちだ。かかれ!」

キャンサーへと襲い掛かる泥人形たち。

キャンサー「…す、ストップ!。」

インダス「む?」

キャンサー「あ、あなたさっき、一族の誇り、とかおっしゃってましたよね…?」

インダス「うむ。一族最後の生き残りとして、プライドをかけて戦うつもりだ。」

キャンサー「…だったら、こんな卑怯な手を使わないで、正々堂々と戦ってください!」

インダス「ひ、卑怯!?」

膝をつき、愕然とするインダス。

自分は過ちを犯してしまっていたのか。

インダス「…すまなかった。お嬢ちゃんの言う通りかもしれない。」

泥人形たちが土に戻っていく。

インダス「このインダス! 正々堂々、この身一つで戦ってやろう!」

決意を新たにすくっと立ち上がり、

頭上にキャンサー。

インダス「ぬ?」

カニハサミハンマーが脳天に直撃。

キャンサー2勝目。

 

3戦目の相手はまさかの

フェニックス「俺だ。」

キャンサー「…フェニックスくんと闘うのって、ひさびさな気がする。」

フェニックス「そうかもな。手加減してやるからテキトーに来い。」

キャンサー「…あ、やる気ない…! 私、本気なのに…!」

フェニックス「どうした? 早くかかって来いよ?」

キャンサー「ええい! うりゃー!」

 

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