キャンサー「…もう、ルーパスくんったら、こんなきんきゅうじたいに、どこ行っちゃったの?」 めちゃめちゃになった星宮選抜大会。 誘拐された3人の星宮。 まぎれもなく異常事態だ。 フェニックス「…アイツ、王宮、と聞いたら血相変えてたな。」 キャンサー「王宮…? 王様や、お姫様が住んでいるところ?」 フェニックス「ああ、『ヤツら』がそこを狙ってるのは間違いない。そしてルーパスは」 キャンサー「その王宮に向かったんだ…! 王様や、お姫様を助けに。」 キャンサー「……私たちに、何も言わずに?」
一心不乱に会場を飛び出したルーパスは、 野を走る。丘を駆ける。 遠く見える王宮を目指して。
兎にも角にも、大会会場から脱出するのが先決。 キャンサーとフェニックスは未だはびこるマントムをかいくぐり、 まだ動ける参加者たちと合流しつつ、 地上にたどり着いた。 ルーパスの目撃情報も聞いて回ったところ、 やはり一足先に会場を後にした可能性が高い。 キャンサー「ルーパスくんを…追いかけよう。…何かあるんだよ、きっと…。」 フェニックス「王宮だな。相変わらず、世話の焼ける…。」 |