キャンサー「ちょっと、初対面でそこまで言う…!?」 突然の罵倒に困惑するキャンサー。 謎のマント男をきっ、とにらむ。 ルーパス「…どうしたの、キャンサーちゃん?」 なにやらキャンサーの様子がおかしい。 虚ろな目でマント男を一点に見つめ、動かない。 キャンサー「…う、うう…。」 キャンサーが呻きだした。 アラ「こりゃまずいね、みんないったん逃げるよ。」 ルーパス「逃げるったってキャンサーちゃんが…、うぎゃっ!」 ルーパスが目にしたのは、壁から突如生えた謎の赤く太い巨大な柱。 壁や天井、床を突き破って何本も生えてきた。 アラ「うかうかしてると宮殿が崩れる。急いでここから離れるんだ。」 アラはスコーピオを抱えて来た道を引き返す。 ルーパスも走って逃げようとするが、激しい揺れで転んでしまった。 ルーパス「これはまずいのでは。」 床が抜けた。 ルーパス「一体全体どうゆうことなの~!?」
瓦礫とともに下の階へと落ちてしまったルーパス。 吹き抜けの廊下から町を見ると、驚きの光景が。 ルーパス「だ、大怪獣バトル…!?」 なんと二体の巨大な怪物が取っ組み合いをしている。 足元の町は大惨事。 そんな光景を見たルーパスは嫌な予感を覚える。 あの怪物のうち、赤くて足のたくさんはえている方は、まさか…。 アラ「あれは…、カニちゃんか? こりゃまずいことになったね…。」 どこからともなくキメポーズのアラ。 ルーパス「…やっぱり、あれはキャンサーちゃんなの?」 アラ「たぶんそうだね。同じ魂だし、カニだし。」 立ち尽くすルーパス。 ルーパス「そんな…ー体何がどうなって…。」 そんな彼のもとに新たな危機が訪れる。
???「…target encount.」 無機質な機械音声を発する声の主は宙に浮く漆黒のロボット。 アラ「おやペガススくん。どうしたんだい、その姿は。」 どうやら意思を消去されて操り人形と化したペガススのようだ。 その上、明らかにヤバいオーラを放っている。 これほどのエネルギーを持ちながらもその存在に二人が気付けなかったのは、 やはりあの転移能力によるものだろう。 ペガスス「…wait for instructions.」 ペガススは宙に浮いたまま不気味なほど微動だにしない。 ルーパス「ええい、もうよくわからん!! 僕はキャンサーちゃんの元へ行く!」 ペガスス「…Requested ''DESTROY''.」 刹那、緑色の閃光を纏いルーパスへと高速接近する漆黒の天馬! ルーパス「邪魔をするなーー!!」 |